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日本・アラブ通信より
サダム・フセインよりアメリカおよび西欧諸国民と
その政府への第一公開書簡
2001年9月15日
慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名の下に
今一度、われわれは2001年にアメリカで発生した事件とその様々な結果
について論評したい。この事件の翌日、この事件とその他の諸事件についてのわれわれの
立場の骨子を発表したが、アメリカで、特に西欧、さらに世界全般
に生まれたその余波は、各国の指導者が、この事件の経過を単に追っているばかりではなく、各自の国民、国家、人類全体に対する責任の意味を理解し、この事件を追跡するために、事件の進展を理解し、それによって国や国民の立場を詳細に説明することが重要となってきている。
この大事件が発生すると間もなく、アラブの統治者やイスラ−ムをその国民の宗教とする国々の主権者は、慌ただしく、この事件を非難した。西欧諸国の指導者も声明文を発表し、決議を採択したが、その中にはアメリカと手を結んで、テロリズムを糾弾すると言う危険なものも含まれていた。
まだ確かにもなっていない前から、西欧諸国は事件の当事者と立証されるであろう
とされる特定の当事者に、まるで宣戦布告をするかのように、アメリカに軍隊とその兵力を参加させることを決定した。
すでに言われているごとく、現状を説明し、あるいは特定の国々にアメリカがこれ
まで取ってきた行動を比較してみれば、アメリカが軍事的報復を行なうためには、この事件の実行犯のあるものたちが、アメリカから名指されたり、あるいはこの作戦を
そそのかしたと言われる国から来たということで十分であろうと言うのは不思議でない。
われわれは、この計画者や実行犯人のあるものたちが、西欧に住んでいたり、あるいはその国籍を持っていたり、その意図と策謀がイスラ−ム当事者に向けられていたと
判明した時、これらの国が同じような行動をとったかどうかは、疑問に思うであろう。
アメリカと西欧諸国の数カ国がまぎれもなくイスラ−ム教徒を標的にしていること
は、そのメディアによる戦争熱を煽っていることからも大いにあり得ることである。
アメリカで発生した事件は異常な事件であった。それは決して単純な事件でない。
アメリカの公式の情報筋の発表した数字によれば、その犠牲者の数は膨大なものという。アメリカと西欧諸国が単純な疑いを抱き、あるいは気紛れによって、他国を砲火にさらす兵を動かし、武力を行使する力を持っていること、あるいは発作的な怒りや貪欲さから、あるいはシオニストにそそのかされて、破壊しようとしたり、害を与えようとする相手に、アメリカ製ミサイルを撃ち込んだり、NATOの戦闘部隊を派遣する力を保持していることができることを誰も疑わないし否定しない。
世界の多くの国は、アメリカの科学技術力によって苦しめられてきた結果
、多くの諸国民はかれらの国の中で、アメリカが数千人、いや何百万人の人々を殺してきたことを知り抜いている。
アメリカで発生した事件は異常な事件であった。それは決して単純な事件でない。
この犯行の実行犯人が海外からやって来たという仮説に立つと、メディアの報道が指摘しているように、アメリカ国内でその怒りを爆発させるために、ある者たちが海を渡ってアメリカにやってきたのは、これが最初である。
この事件が前例のないものである以上、アメリカや西欧の技術的科学的能力を備えた人びとが、従来の方法によってこの事件と対処することが賢明ではないだろうか?
もし仮に標的と目的にされるものが、イスラ−ム諸国の中の一国もしくはそれ以上
の国々であったなら、西欧諸国のいくつかの国のメディアと諜報機関の情報が伝えて
いるように、これはアメリカや西欧諸国が、常に新しい武器を実験してみたいという
場所にその砲口を向けた同じ方向にあてはまるであろう。
われわれはもう一度尋ねる。アメリカが砲撃の照準を特定の目標に合わせ、西欧諸
国政府の支援を得て、それに害を与え、破壊しようとすることが、この問題を解決す
るだろうか。あるいは、アラブ諸国とイスラ−ム教徒を含む国々にたいしてアメリカや若干の西欧諸国によってその砲火を浴びせることが、現在世界を不安定にしている重要な理由の一つではないだろうか?
2001年1月11日の行動がアメリカに加えた災禍は、まさに、こうした一連の積み重ねられた行動の結果
ではないだろうか。これが主要な問題点であり、これは、
アメリカ政府が西欧の諸政府あるいは西欧の世論とともに、何よりもまず、冷静にま
た責任を持って回答すべきでことである。決して感情的反応とか、アメリカがこれま
で世界に向けて行なってきた古めかしい方法を繰り返してはならない。
2001年9月12日、われわれはこの日以前には、アメリカに向け、武器を携えて大西洋を渡ったものは、誰もいなかったと言った。唯一の例外は、ヨーロッパ人がアメリカ合衆国を作るために渡っただけである。アメリカは世界に破壊と死の兵器を
携えて大西洋を渡った国である。ここで、われわれは、質問したい。すでに9月11
日以前に、アメリカは日本に投下した原爆兵器を含むアメリカの武器を、より激烈か
つより強力な方法で使う力を十分備えているのではないか、と。あるいは、世界の中
のどの抑圧的な勢力もやっているように、無責任なやり方で、また正当性もなくこう
した武器を使用することが、アメリカを、西欧とアメリカの分類による第三世界と中間世界、さらに文明社会の中で最も嫌われた国にしたのではないか、と。
もしアメリカの指導者ならびに西側その他の諸国における現支配者の中で音頭をと
る者たちが理性的になるならば、もしアメリカがみずからをシオニズムとの邪悪な同
盟関係から切り離すなら、アメリカ国家の安全保障ばかりか世界の安全保障も達成
されるであろう。シオニズムはアメリカと西側の数カ国を利用して、世界を搾取し、
世界を血と無知のなかに陥れようとしてきたのである。
アメリカ国民がもっとも必要としているのは、勇敢かつ正直にありのままの真実を
彼らに語ってくれる者である。アメリカを襲った事件の兇悪さにもかかわらず、もし
アメリカ国民が本当の覚醒にいたるために事件から教訓を汲みとりたいと望むなら、
彼らが必要とするのはファンファーレやチアリーダーではない。そうではなくて、ア
メリカの支配者達をふくめて世界が、アメリカ国民に対して、真実を語る勇気を持つ
ように、そして正しいことに従い、間違ったことや不正には従わず、理性と情熱をもっ
て、困難のなかでも好機をつかみ能力を発揮し、公正かつ公平に責任を担うように、
と断言すべきなのである。
さらに、われわれはアメリカ国民にむかって、2001年9月11日に起こったこ
とは、アメリカ政府とその軍隊が世界でおこなっていることと比較されるべきだと断
言したい。たとえば国際機関は、アメリカならびに西側の数カ国が押しつけている経済封鎖のために、150万人以上のイラク国民がこれまでに死亡し、そのうえにアメリカがイラクに敵対する同盟者とともに遂行した軍事作戦によって幾万人が死傷した、
と公表している。何百の橋梁、教会、モスク(イスラム教寺院)、大学、学校、工場、
宮殿、ホテル、そして何千の民家が米・欧の爆撃によって破壊され、あるいは損傷を受けたし、そうした爆撃は今でもイラクに対して継続されているのである。もし諸君がこうした破壊の場面を西側メディアによる映像を通じて繰り返し目にしたとしたら、
特にそうした映像に男性ならびに女性や子ども達の遺骨もまじっていたとしたら、残酷
さこそ劣るとしても、それはボーイングの旅客機が衝突した二つのビルの映像となん
ら違わないことに気づくだろう。しかしながら、一つだけ違いもある。すなわち、標
的にむけてミサイルや爆弾を操っている者は、それがアメリカ人であれ西欧の人間で
あれ、たいてい自動制御によって操作しているのであるため、それがまるで娯楽ゲー
ムに興じているかのように思われる理由にもなっている。
だが2001年9月11日の事件を起こした者について言えば、彼らは射程に近接し
たところで操縦し、不退転の決意で自分の生命をすすんで投げ出して実行した。その
ためにアメリカ人やそれに同調する世界は、自分の生命を犠牲にさせる理論、このよ
うな形で彼らに自らを犠牲にするのをいとわなくさせているのは何のためか、といっ
たことを理解すべきである。
西側で作成された文書によれば、アメリカの経済封鎖と侵略が原因となって、2500万人の人口のうち150万人が死亡するという事態は、イラクが全人口の約25分の1を失ったということ意味である。そして、ちょうど諸君の美しい超高層ビルが
破壊されて諸君の悲しみが生じたように、シオニストたちが使うアメリカ製の武器によって、レバノンやパレスチナ、イラクでは美しい建物や大事な家屋がその住人のうえに崩れ落ちた。湾岸戦争時のイラクでは、アメリカ軍の爆撃によって、民間人のための退避壕であったアメリヤ・シェルターという一カ所だけでも、子ども、青年、老
人の男女400人以上が死亡したのである。
ちょうど9月11日という同じ日、イラクに侵入した米英軍の一機が撃墜された。
パレスチナで進行している事態について言えば、もしシオニストが諸君のテレビにアメリカ製の武器で毎日のように殺される子どもや成人男女の死体を映しだし、それとともにシオニストを後押しするアメリカ人を映しだすならば、君たちが感じる痛みは
慰められるだろうか。被害をこうむった時にアメリカ人が正しい解決策と正しい進路を見つけ出すためには、アメリカ人は自国以外の世界の諸国民に与えてきた痛みを感じとるようになるべきである。
米欧諸国によってアラブ人とイスラーム教徒に押しつけられているすべての問題は、
それを理由にして、イスラーム教徒が人種主義者になることはなかったし、バグダッ
ドやダマスカス、チュニス、カイロ、その他のアラブ諸国の首都で街路を歩行する西
欧人にイスラム教徒が嫌がらせをすることもなかった。こうしたことは西側の人間、
とりわけアメリカ人がバグダッドに対して邪悪な攻撃を展開するために、まるでサウ
ジアラビアを占領したかと思わせるほどアラブ人とイスラーム教徒にとっての聖地を
侮辱したときにでさえ、あるいはアメリカの空母がアラビア湾に遊弋(ゆうよく)し、その艦載機が毎日何トンもの爆弾とミサイルを投下するためにイラクの領空を飛びかい、その結果
、約20万トンの爆弾がイラクに投下されたときでさえ、さらにはまた劣化ウラン弾が使用されたときにおいてさえである!! これらすべてのことは、アラブ人とイスラーム教徒だけが知られているのではなく、世界中にもよく知られてい
る事実なのである。それにもかかわらず、ある一日、アメリカに起こった一つの事件を理由にして、しかもあろうことか確証のない告発にもとづいて、アラブ人とイスラム教徒はアメリカ国籍を持つ者も含めて、アメリカや幾つかの西欧諸国であからさまに公然たる嫌がらせを受けている。西欧の数カ国は、あるイスラム教国に対するアメ
リカの軍事行動に参加する準備をはじめている。こうしてみると、狂信的になっているのは誰なのか?
そしてこれは幾人かの西側指導者によって以前から是認されていたことだが、こうした事態はあるイスラム教国に対する軍事侵攻とか、新たなる十字軍、狂信主義といっ
た最も悪名高い狂信ぶりと結びついている。それは西側世界とNATO諸国によるイラクに対しての十字軍をアラブ人とイスラム教徒に思いださせている。
最後に、もし君たち西側の支配層が自国民の血を敬い大事に思うのなら、なぜ君た
ちはアラブ人とイスラム教徒の血を含む他の人間の流血を招くような事態を安易に考
えつくのか? もし君たちがみずからの価値を尊重するのなら、なぜアラブ人とイス
ラム教徒の価値を尊重しないのか? アメリカには武力ではなく分別
が必要である。 アメリカが西側諸国とともに軍事力を極端な形で行使してきた結果
気づいたことは、 アメリカは彼らが求めるものを達成できないという事実である。アメリカの支配者た
ちは、まさに自国民が安全かつ安定した生活を送ることができるようにするために、
分別ある努力をしてみたらどうだろうか?
慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名の下に
すべての者を分別と美しい教えにより汝の主の道に招くなら、至高の慈悲深き方法で彼らと論じよ。なぜならば、神の道より離れし者と、導きを授かる者こそ、神のもっ
とも知りたまう者なればなり。
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※ イラク攻撃に関する全国会議員公開アンケート実行委員会事務局 ※
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